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出典と注意点

何を見せているか

福岡県が2026年6月に公表した被害想定を、住所や地図から引けるようにしたものです。 正式名称は「地震に関する防災アセスメント調査報告書」(令和7年度)。前回の調査は平成23年度なので、 約15年ぶりの更新にあたります。

この報告書はPDFで16分冊・722ページあり、地図の形では公表されていません。 そこで表から数値を取り出し、市区町村の区域と重ね合わせています。

何が公表値で、何が推定か

ここがいちばん大事なところです。同じ画面に2種類の数字が並びます。

項目種類出どころ
市区町村ごとの最大震度公表値報告書 第Ⅱ編-2
建物の全壊・焼失・半壊公表値報告書 第Ⅲ編-1
死者・負傷者・災害関連死公表値報告書 第Ⅲ編-2
避難者・生活の支障公表値報告書 第Ⅲ編-2, 6
停電・断水・ガスなど公表値報告書 第Ⅲ編-3
250m四方ごとの震度公表値県防災ホームページの配信データ(下に説明)
250m四方ごとの液状化の危険度公表値同上
地形の成り立ち・地盤の硬さ公表値防災科研 J-SHIS 表層地盤(県の想定とは別の資料)
建物1棟ごとの揺れやすさ推定J-SHIS 表層地盤 × 建物形状
町丁目の地震の弱さ(3段階)推定東京都の地域危険度の手法を福岡に当てた計算。PLATEAU のある9市町だけ(うちの町は、地震に弱い?)
土砂災害警戒区域公表値国土数値情報 A33-24(土砂災害防止法の指定区域)
洪水浸水想定区域公表値国土数値情報 A31-12(平成24年公表)
津波浸水想定公表値国土数値情報 A40-16(福岡県公表)

250m四方ごとの震度と液状化

県は250m四方ごとに震度と液状化の危険度を計算しています。報告書(PDF)には図しかありませんが、 県防災ホームページの「断層ごとの震度予測及び液状化予測マップ」が、その数値を元データとして 読み込んでいます。ここではそれをそのまま出しています。

2026年9月11日に直しました。それまでは県のデータに気づいておらず、 市区町村ごとの震度の範囲内で地盤の硬さから割り振った自前の推定を出していました。 県のデータと比べると、同じ階級だったのは14%で、8割の場所で県より1〜2階級強く出ていました (例えば警固断層帯で震度7のマスは、県が146マスのところ、推定では4,156マス)。 市区町村の最大だけを県に合わせたため、その中の値が全体に高くなっていたのが原因です。

確かめたこと

取り出した値が報告書と合っているかは、3つのやり方で突き合わせています。

あわせて762件を確認し、すべて通っています。3つ目については、こんな例が出ました。 大川市は警固断層帯の想定で震度6弱以上の一覧に載っていないのに、全壊が1,600棟あります。 矛盾のようですが、内訳を見ると液状化が100%、揺れによる全壊はゼロ。 筑後川の三角州の地盤で、揺れずに沈むということです。別々に読んだ2つの巻が同じことを言っていました。

この地図にできないこと

あなたの家がどうなるかは分かりません。
ここに出るのは地盤と、市区町村ごとの合計です。建物が壊れるかどうかは、 造りと建てられた年で大きく変わります。1981年(昭和56年)より前の基準で建てられた家は、 各市町村に耐震診断の補助制度があります。まずそちらをご確認ください。

出典

被害想定福岡県「地震に関する防災アセスメント調査報告書」(令和7年度)
250m四方の震度・液状化福岡県防災ホームページ「断層ごとの震度予測及び液状化予測マップ」の配信データ
表層地盤防災科学技術研究所 J-SHIS(微地形区分・AVS30・増幅率)
市区町村の区域国土交通省 国土数値情報 N03 行政区域(2026-01-01)
建物国土交通省 Project PLATEAU LOD1(CC BY 4.0)。1棟ごとのカルテは福岡市2024、町丁目の危険度は9市町(福岡市・古賀市2024、うきは市2025、大牟田市・筑前町2023、北九州市・久留米市・飯塚市・宗像市2020)
土砂・洪水・津波国土交通省 国土数値情報 A33-24/A31-12/A40-16
明治期の低湿地国土地理院(配信は県内35市町村のみ)
断層の位置国土地理院 都市圏活断層図/地震調査研究推進本部 長期評価
地図タイル国土地理院
住所検索国土地理院 地名検索API

計算に使った式:藤本・翠川(2006) 最大速度増幅率/司・翠川(1999) 距離減衰/ 翠川ほか(1999) 計測震度/岩崎ほか(1980) PL値による液状化危険度判定。

だれが作ったか

行政の公式サイトではありません。運営:株式会社オールフェスタ
特定の建物・土地の安全性を保証するものではありません。 避難や備えの判断は、お住まいの市町村が出しているハザードマップと防災情報を必ず併せてご確認ください。

数値の取り出しから突き合わせまでの手順は公開しています。誤りを見つけられた場合はご指摘ください。